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【HTC VIVE】Earthquake Simulator VR〜3Dの自宅から脱出!地震から身を守るべく行動する災害シミュレーター

      2017/08/10

総合評価:C

タイトルEarthquake Simulator VR(アースクエイクシミュレーター VR)
ハードウェアHTC VIVE
提供元Lindero Edutainment
ジャンルシミュレーター
マネタイズ284円(売り切り型(追加課金なし))
配信先このアプリをダウンロードしにいく

Earthquake Simulator VR(アースクエイクシミュレーター VR)ゲーム画像

体感性:ハンドコントローラのトラッキングが不正確な場面があった(評価:D)

・VR酔いはワープ移動のため起こりづらい。

・ハンドコントローラのトラッキングが不正確な時があり、プレイに没入感が損なわれる箇所が度々発生した。これを改善することで災害シミュレーションとしての価値は大きく上昇するだろう。

体感価値:大地震をVRで体験できるというのには十分な価値がある(評価:B)

・地震を体験できるミニゲームは、地震大国である日本で生活する者として、十分すぎる意義があると感じた。

・ルームスケールであり、テーブルの中に隠れる、崩落する壁などを回避する、という動作をコントローラーじゃなく自分の肉体で行えるのは体験価値があるだろう。

・地震発生時や火事の迫力は災害の恐怖を強力に伝える迫力がある。

・地震発生時にハンドコントローラーが振動するなどの演出があってもよかったと思う。

・地震が起こった時、崩落する天井や炎に包まれても何も問題なくゲームが続行されてしまう点にはリアリティがなく、災害対策になっているとは言い難い。ここにゲーム性をある程度持たすことができたらゲームとして大きくクオリティが上昇したであろう。

独自性・新規性:地震を体験できるという点は評価すべき(評価:C)

・地震対策をルームスケールのVRで体験できる。

・アイテムの種類が少ない。アイテムのバリエーションを豊富にしたり、解説を付与することができれば教養素材としても十分に成立したと感じた。

VR酔い:移動後の視点に違和感あり。(評価:A)

振動:該当現象がほぼ発生しなかった
回転:該当現象がほぼ発生しなかった
明滅:該当現象がほぼ発生しなかった
加減速:該当現象がほぼ発生しなかった
移動:現象発生時、若干違和感を感じたが、ある程度快適にプレイできた
画面切り替え:現象発生時、酔いは全く感じられず、快適にプレイできた

押さえておくべきポイント:災害シミュレーションというユニークかつ意義ある題材。内容の充実が欲しかった

Earthquake Simulator VR(アースクエイクシミュレーター VR)は、その名の通り、地震が起こった時の状況をプレイし、脱出を試みるルームスケールのVRアドベンチャーだ。

プレイヤーはHTC VIVEのハンドコントローラーを使い、自宅に点在する防災グッズを緊急避難ボックスにまとめるところから始まる。

部屋の移動はテレポート形式であり、トラッキングは若干の粗さを感じるが、VR酔いは基本的にはしづらいと言っても差し支えないだろう。ハンドコントローラーで電池や懐中電灯といった防災グッズを集め、ボックスに入れるというパートがあり、若干のゲーム要素がある。アイテムを集め、所定の位置に移動すると地震が発生する。テーブルの下に隠れ、落下物などから身を守り、発生した火事で脱出する、というのが本作のおおまかなストーリーだ。

丁寧なチュートリアル、というか動作説明が書いてあり、操作に迷うことはない。とはいえ、298円という価格から予想される通り、ボリュームは少ない。迷うことがなければプレイして数分でクリアできてしまうだろう。ボリュームには若干の物足りなさを覚えたが、災害を題材にしたVRゲームというのは十分に価値があると断言したい。

筆者の感想

阪神大震災、東日本大震災、熊本地震などを経験してしまった、地震大国である日本に住む者なら、VRという皮膚感覚で地震を味わえる、というのは体感価値があるものだ。

没入感のあるVR空間で部屋が振動したり火事に包まれる演出には、またいつか来てしまうかもしれない「その日」を強烈に警戒させる。だが、本作はゲーム性には乏しく、たとえ崩落する壁や火事の炎に包まれてもゲームは滞りなく進行できてしまう。そういった意味で、防災シミュレーションとしてのリアリティは低い。それこそVR化が決定しているアドベンチャー「絶体絶命都市」シリーズには、ゲームの中に不自然なく防災マニュアルとしての側面を持たすことに成功していた。

最後に余談になってしまうだろうが、本作は自宅の中に可愛らしい犬が配置されている。地震発生後、炎に包まれる自宅を、この犬を救うことはできないかとあの手この手を尽くして徘徊したのだが犬を助けることはできなかった。

無事に脱出してくれたのだろうか?それとも愛犬を救えないバッドエンドだったのだろうか? ペットを救えずとも、自分の命を守れという作者のメッセージなのだろうか? もやもやが残ってしまった。

マーケット状況

Steam

リリース当日執筆当日
レビュー数3(好評2:不評1)3(好評2:不評1)

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Kyosuke Takano

Writer:Kyosuke Takano 1984年生まれ。多感な時期にファミコンから家庭用ゲームの黎明期・黄金期を体験して過ごす。ゲーム音楽に多大な影響を受けたギタリストでもある。

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