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【HTC VIVE】Narcosis〜メタルギア・ソリッドやアサシンクリードを手掛けたスタッフが送る深海サバイバルホラー

      2017/04/18

総合評価:B

タイトルNarcosis(ナルコーシス)
ハードウェアHTC VIVE
提供元Honor Code, Inc.
ジャンルアドベンチャーホラー
マネタイズ2299円(売り切り型(追加課金なし))
配信先このアプリをダウンロードしにいく

Narcosis(ナルコーシス)ゲーム画像

体感性:配慮はされているが、視点移動時にVR酔いが起こりやすい(評価:C)

・不気味なBGMと、本格的な効果音には臨場感があり、雰囲気を盛り上げる。

・ゲーム開始時に、頭の位置を潜水服のヘルメットをに固定するためVR上でも不自然な動作は起こりづらい。

・コントローラーでの操作のため没入感は低い。

・視点遷移は細かく回転でき、かなり配慮されているが、それでも現状、視界の悪さとホラー演出でVR酔いが頻出してしまう。

体感価値:深海の息が詰まるような恐怖感を体験できる(評価:B)

・深海に潜るという希少価値のある体験ができる。

・潜水服を着た視界はVRならではの没入感がある。

・視点を動かすことでステータスを確認できるユーザーインターフェースはVRならでは。

・深海魚や巨大イカ、カニといった海水生物に襲われたり、極限状況時の幻に襲われるホラー要素は迫力がある。

独自性・新規性:深海の極限状態に陥ったダイバーの精神を体現できる。(評価:C)

・酸素が少なくなった極限状態の視覚表現や、パニック状態になった主人公が亡霊や妄想を見てしまうホラー演出にVRならではの新規性を感じた。

VR酔い:移動に違和感が生じる可能性あり。(評価:B)

振動:該当現象がほぼ発生しなかった
回転:該当現象がほぼ発生しなかった
明滅:現象発生時、酔いは全く感じられず、快適にプレイできた
加減速:現象発生時、酔いは全く感じられず、快適にプレイできた
移動:現象発生時、若干違和感を感じたが、ある程度快適にプレイできた
画面切り替え:現象発生時、酔いは全く感じられず、快適にプレイできた

押さえておくべきポイント:ストレスによるダイバーの極限状態のシミュレートが出色の出来

本作「Narcosis」は、日光も届かない太平洋の深海で、ダイバー達が謎の大地震に巻き込まれる1人称視点のホラーアドベンチャー。

プレイヤーは潜水服を着て、照明弾やナイフ、ホバーブーストを駆使して深海から脱出するための手がかりを探ることになる。

開発を手掛けたカリフォルニアのゲームメーカー、Honor Codeのメンバーには、「アサシンクリード」や「メタルギア・ソリッド」「サイレントヒル」等を手掛けたメンバーもいるという。

弱々しい懐中電灯の光りとわずかなツールを手に、深海魚や巨大イカ、カニに襲われたり、はては、極限状態のせいか怨霊や恐ろしい幻覚をしばしば見てしまうのが本作の特徴。VRではそのおどろおどろしさは倍増以上された悪夢感となる。

体力が酸素の残量で表示されており、恐怖体験や深海魚たちとの戦闘により酸素を失うと、だんだん視界がぼやけて来たり、はたまた、極限状態だからか、しばしば怨霊といった非現実の幻想を見てしまう。このパニック状態をシミュレートした演出が見事だ。

映像やサウンドのクオリティは高い。特に閉塞感のあるBGMや効果音は海外でも評価が高いようだ。Steamのレビュー数も多く、概ね良好である。

キーボードあるいはゲームパッドで行う操作はコンシューマのアドベンチャーに近いからかもしれない。

暗い海底のためか、視野が極端に狭く、足場が悪いところなどでは導線を見失いがちであり、頻繁にVR酔いを起こしやすい。

一人称視点のため、移動速度はゆっくりでも違和感が生じている。

移動中のみ視界を少し狭めるなど、酔い対策をしても良いかもしれない。

もしVRゲームが苦手なら、VRではなく通常のモニターでのプレイも可能なので雰囲気を掴むのも一つの手だろう。

筆者の感想

まだ人類の測り知らぬ魔境である、深海を探索するというだけで、めっぽう怖い。

SF深海ホラーには「Iron Fish」「SOMA」という名作もあるが、有名なところをあげれば、「スーパーマリオ64」の巨大ウツボだったり、ゲームじゃないところで言うと、「大長編ドラえもん のび太の海底鬼岩城」などで、深海の底知れぬ暗黒にトラウマになった少年時代を過ごしたユーザーもいるのではないだろうか。

グラフィックや演出はおおむね良好で、暗闇の中での閉塞状態に置かれた隔絶感を見事に表現している。

回想という形でチュートリアルをする冒頭も見事な手腕だ。

操作性についてだが、パッドによる視界移動と、主人公の移動が混同しやすく、これによりVR酔いを起こしたり、上手く歩けない状態が頻出する。

そして、せっかくの酸素の欠乏やホラー要素、襲ってくる深海生物も、酸素ボンベが置かれているスポットに戻る作業を繰り返すだけであり、これらのゲーム性が、探索を停める要素になりがちなのは少し残念だ。

とはいえ、日本語化されているためストーリーも堪能できるのは大きく評価できる。

翻訳はところどころ不自然ではあるが、この手のアドベンチャーが「言語の壁」によってプレイする敷居が高いことはよくあるので、非常に嬉しい。開発チームには拍手を贈りたい。

マーケット状況

Oculus Store

リリース当日執筆当日
★評価(レビュー)57(好評57:不評0)102(好評88:不評14)

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Kyosuke Takano

Writer:Kyosuke Takano 1984年生まれ。多感な時期にファミコンから家庭用ゲームの黎明期・黄金期を体験して過ごす。ゲーム音楽に多大な影響を受けたギタリストでもある。

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